最新の吃音治療

吃音治療は、古くから行われている心理療法から、包括治療が主流の時代になりました。日本で包括治療を受ける方法を書いています。

最新の吃音治療 - 吃音治療は、古くから行われている心理療法から、包括治療が主流の時代になりました。日本で包括治療を受ける方法を書いています。

包括治療で7割の吃音者が治る

心理療法から包括治療へ

吃音治療は一昔前まで、精神的な緊張などが原因だと言われ、心理療法が主流でした。

心理療法は、緊張の緩和やトラウマの消去などを中心に、心理的な側面から吃音を改善させる手法です。
しかし、これら心理療法では、吃音が改善することはほとんど無く、「吃音は治らない」という結果が吃音者に蔓延してしまいます。

それゆえ心理療法は、一部の民間療法では現在でも取り入れられているものの、現在では少数派になりました。

ただ、心理療法に効果が無いのではなく、
吃音者に合わせて様々な治療法を組み合わせる「包括治療」が主流になってきたのです。

包括治療とは

包括治療とは、下記の治療法などを吃音者に合わせて組み合わせる手法です。
・言語療法
・聴覚療法
・薬物療法
・行動療法
・心理療法
・呼吸訓練

これまでの古典的な心理療法に比べ、この包括治療は大きな成果を上げています。
吃音治療の先進国カナダでは、包括治療で7割の吃音者が改善したという事例が学会で報告されました。

この事例は、大人の吃音者は治りにくいというこれまでの常識を覆すものであったため、日本の吃音治療の転換点にもなっています。

包括治療の問題点

最大の問題は、包括治療が受けられないことです。

それは、専門医が圧倒的に不足しているのが原因です。

吃音治療の専門医不足は、包括治療が脚光を浴びる以前から、深刻なものでした。
専門医不足は、「吃音は治らない」と思われ医師から敬遠されていた、治療法が確立されていないなどの原因があげれれます。

さらに包括治療は、その手法の多様性ゆえに、一人の医師が吃音に対する複合的かつ高度な専門性を持つ、または医療チームを組んで各医師の専門分野を結集する必要があるなど、これまでの古典的な心理療法に比べ、大きなコストがかかります。
それゆえに包括治療を行っている病院はほとんどありません。

大きな効果が期待される包括治療ですが、吃音治療後進国である日本においては、その治療を受けられないのが最大の問題となっています。

包括治療を受けるには

包括治療を受けるには、カナダやアメリカの集中プログラムに参加するのが確実です。

ただ、以下の問題により、参加するハードルはかなり高いです。
・使用言語の違い(英語での治療となる)
・高額(医療保険外かつ、渡航費、滞在費など)
・長期の滞在になる(3週間~)
・プログラム終了後の定期的なサポートが受けにくい

これらの要因により、カナダやアメリカで包括治療を受けるのは、現実的には難しいと言えます。
とくに吃音に一番悩むであろう、学生や社会人にとっては、金銭的・時間的に大きすぎるハードルです。

代替案としては、包括治療を取り入れた在宅トレーニングがあります。

カナダやアメリカの専門医に直接受診することには及びませんが、
古典的な心理療法に比べ、包括治療の恩恵を受けることができます。

包括治療を取り入れた在宅トレーニング

ことばの病院院長「上西創造」先生の包括トレーニングが有名です。
上西創造

自分の吃音の原因に合わせて、37種類の包括トレーニングを受けることができます。